生物多様性研究・教育プロジェクト(四季折々の自然の風景と野鳥) No 35: 中蒜山(なかひるぜん)に登る。

2023年11月1日(水)

1.はじめに
 自家用車では,中国勝山から国道181号を北に向かって走り,新庄村の役場の手前を右折すれば,県道58号線に入る。20分ほど走ると峠(野土路乢:のとろたわ)に出る。以前はこの峠にかかる旧道を越えたので時間がかかったが,今は野土路トンネルを使えば,10分以内に峠の東側(蒜山)に出られる。トンネルを出るとすぐに正面に蒜山三座の姿が見える。岡山市からだと,吉備中央町を通って真庭市に行き,それから国道181号と県道58号を使えば,2時間半ほどで蒜山に着く。

 痛風の影響で,左足の足指骨の関節に強い痛みが残りっている中で,何で急に蒜山に登ろうと思ったのか,自分でもよくわからない。令和5年(2023)10月29日(日)に中蒜山(なかひるぜん)に登ろうと思った。家を7:30に出て吉備中央町を通り,この日は旭川沿いに出て県道30号を北上。美作落合から中国勝山に行き,それから国道181号ではなく,国道313号を通って蒜山の塩釜冷泉まで行った。中蒜山登山口の駐車場に着いたのは,10時ちょうどだったと思う。

 当日は岡山市内から吉備中央町,美作落合までは良く晴れていた。しかし,国道313号に入ってから天気は急に悪くなって,小雨が降りだした。塩釜の駐車場についた時も天気は曇り。時々小雨という状況で,想像していたよりも悪い天気の中で登山をすることになった。

 登山道は,登山口からしばらくは平たんだったが,2合目(という表示はなかった)から急に勾配がきつくなった。足の痛みは強くなくて,最初のうちは何人か追い越した。しかし,傾斜がきつくなりだしてからは,ペースが落ちた。道は,5合目周辺でしばらく平坦になったが,後は頂上まで急斜面を「直登」になった。道の大きな段差を越える際には,太腿の筋肉がだいぶ弱っていることを痛感した。

 頂上に着いたのは,ちょうど12時だったと思う。頂上はガスがかかって寒く,昼ご飯も食べられない状態だった。10分もしないうちに下山開始。登山道自体はよく整備されていたが,平たい底の古いズック靴を履いていたこともあって,何度もすべった。昔ならすべってもすぐに体を立て直すことができたが,筋肉が衰えているので,踏ん張れない。滑ったままの格好で行きつくところまで行くという,極めてみっともないリアクションしかできないのが悲しい。 

 やっとの思いで登り口に着いたのは14:20だった。往復3時間半と書いてある案内が多かったので,大体標準的なペースになった。

2.撮影と執筆の基本情報
<撮影と記事の執筆> 三枝誠行(生物多様性研究・教育プロジェクト常任理事)
<撮影機材> SONY RX10Ⅲ。このカメラはレンズとボディが一体となっている。画像の色合いは非常に良いが,focusが合いにくいのが欠点。

3.参考文献
Google map
国土地理院地図

図 1.塩釜の冷泉(駐車場)から中蒜山の頂上までの登山ルート。海抜 600m ぐらいまでは平坦だが,登りにかかると急斜面を頂上まで直登する格好になる。途中 5 合目付近(石造りの小さな神社あり。)に少し平坦なところがある。5 合目を過ぎると傾斜はさらに強くなり,階段の段ごとの落差が大きくなる。しかも道はぬかるんでいてよく滑る。登山道自体はよく整備されているが,年を取ると,すべって転んで 2~3 段ずり落ちて,捻挫をしたり,足を折る,などという事故は起きやすくなるだろう。年を取るとバランス感覚も悪くなり,よくつまずく。若い時と違って,太ももの筋肉が弱くなっているので,すべった場合に,とっさに体を立て直すことが難しくなる。道の段差を越える時にも,全然踏ん張りがきかないところが悲しい。

図 2.中蒜山登山道(国土地理院地図)。海抜 600m あたりから登りがきつくなることが分かる。8 合目を過ぎると傾斜はさらに強くなる。

図 3.中蒜山の登山口。レストランの左側の奥にある。何人か登山者が待機している。このグループは,最初は追い越したが,8 合目で追い抜かれた。

図 4.5 合目付近の景観。まだ紅葉は進んでいなかったが,私はこのぐらいの色が好きである。5 合目で小休止して風景(夏緑樹林帯)の写真を撮った。

図 5.5 合目の登山道。落ち葉がきれい。あとはカメラをしまって,ひたすら頂上をめざした。このあたりはミズナラ林。

図 6.中蒜山の頂上。中蒜山に上って下る間に計 50 人ほどの登山者に会った。縦走している人たちが多そうだった。道はずっとぬかるんでいる。

図 7.中蒜山の頂上。すごく寒くて 10 分もいられなかった。昼食はクラッカーを少し食べて,水分補給をしてすぐに下山開始。


図 8.中蒜山の尾根道。土は黒い(いわゆる腐葉土)。ぬかるんでいるのでこんな道でも,滑って転ぶ。気温が低いと体の動きも鈍くなる。

図 9.登山道わきのカエデ(ハウチワカエデ?)。カエデの後ろはブナ(背は低い。)中蒜山にはブナはあるが,大山のように立派な純林はない。

図 10.中蒜山の尾根道(上蒜山から中蒜山,下蒜山の縦走路)。尾根道に出たら急に人が多くなった。道の両側にはミズナラがある。

図 11.登山道の脇に咲くリンドウ。8 合目から上には,道端にリンドウの花が咲いていた。野生のリンドウは吉備中央町でも見られるが,同種なのか?

図 13.9 合目と 8 合目の間。すべって転んでジーパン汚れた。左足の足指が痛いので,段差を下りた時に左足に体重をかけられないのがつらい。

図 14.登山道 8 合目(標高 1,030m)。この辺りまで下りてくると,足指の痛みが増した。片足を引きずるほどではない。

図 15.7 合目付近。帰りは登山者にはほとんど会わなかった。カメラをぶら下げて,すべらぬようゆっくり下った。オオカメノキの紅葉?

図 16.7 合目付近の雑木林。ミズナラとカエデが多そうだ。上ばかり見ていると,ぬかるみに足をとられる。運動靴は泥だらけ。

図 17.雑木林の間から見える蒜山の集落と畑。多分 6 合目付近と思う。下の方はまだ紅葉はしていない。

図 18.ヒノキ林の中のぬかるんだ登山道。かなり急斜面を降りて行く。この辺りでは登山者には全く出会わなかった。

図 19.6 合目あたり。遠くに見える山の斜面では,紅葉が進んでいた。紅葉しているのは,ナナカマド,カエデ類,ヤナギ,ヤマザクラか?

図 20.5 合目。この辺りは少し平坦な道。道の両側には落ち葉が敷き詰められている。森林の保全にはクマザサも大事な役割を担っているだろう。

図 21.5 合目にある小さな日留神社。モミやヤマザクラの幹が見える。正面の樹木は不明だが,ブナの可能性もある。

図 22.5 合目と 4 合目の中間にあるヒノキ林。ここはそんなにすべらないが,逆に木の根に引っかからないように注意して下らねばならない。

図 23.4 合目付近の雑木林。正面の黄色い葉は,コシアブラ。若葉は天ぷらにして食べると絶品という人もいるが,そこまでうまい山菜ではない。4 合目付近はやっと黄葉が始まった。この辺りになるとさすがに左足指(親指)が痛くなったが,我慢して登山道入り口に着いた。家に帰ってからも,左足の痛みはあったが,痛風は完全に治ったと思う。腹が減ってたまらない日々が続いている。たくさん食べてたくさん運動する生活が良いように思う。

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