生物多様性研究・教育プロジェクト Internet Photo-Exhibition of Wild Animals(インターネット野生生物写真展) 2023–No. 2: SONY RX10Ⅲで見た里山の風景

令和5年(2023)1月8日(日)

1.はじめに
私が最も頼りにしていた近澤峰男さんは,令和1年(2019)5月に病のため逝去された。近澤さんは,お亡くなりになる前後に2つのカメラを私に貸してくださった。ひとつは,Canon EOS 7Dであり,600mmレンズがついていた。もうひとつはSONY RX10Ⅲである。SONY RX10Ⅲは,レンズとボディが一体型になったカメラで,レンズはZeiss製である。SONYRX10Ⅲでは,撮影した画像に空が入ると,画像を圧縮したときに著しい変色が出ることが不満だった。しかし,それだけで貴重なカメラを放棄する訳には行かない。そんなことを考えて,カメラの特性をもう一度調べ直してみた。詳しいことは他の機会に述べるが,結論としては,単焦点レンズにはないメリットが数多くあることに気づいた。写真を見ていただければ,SONY RX10Ⅲが優れた性能を持ったカメラであることがよくわかる。近澤峰男さんがお使いになった撮影機材やファイルはそのまま残っている。撮影は私が行ったとしても,撮影者の名前から近澤さんを外すことはできない。近澤さんと出会ってから,私の自然に対する見方や考え方は大きく変わった。近澤さんの意思決定システムが私の脳に入り込んだと思う。

2.被写体と撮影に関する基礎情報
<野鳥の学名> ブッポウソウ(Eurystomus orientalis)(名前は「ぴよ吉」。作り物ではなく,本物でございます。英語名はoriental dollarbird。); 多分アオジとアオジの幼鳥(Emberiza spodocephala);スズメ(Passer montanus);エナガ(Aegithalos caudatus);メジロ(Zosterops japonicus)。
<撮影者氏名> 近澤峰男・三枝誠行
<撮影者プロフィール> 近澤峰男:1951年生まれ。2019年5月不治の病にて逝去。自宅は兵庫県明石市。
三枝誠行:1951年生まれ。NPO法人生物多様性研究・教育プロジェクト常任理事。自宅は岡山市北区。
<撮影場所> 岡山県加賀郡吉備中央町の「和中」,「北」および自宅。撮影日:令和5年(2023)1月4日と6日。<撮影機材> SONY RX10Ⅲ。
<撮影の可否> 撮影は吉備中央町の和中と北(地名)で行った。「和中」の方は多様性プロジェクトの基地のすぐ近くの道路沿いで,「北」の方は車で移動しながら撮影した。このような場所では,だれでも自由に撮影できる。カメラを持って野外に出て,野生動物を撮影することは,法律に違反する行為ではない。言いがかりをつけられたら,三十六計逃げるに如かず・・・を貫けばよい。撮影に好意的な人たちもたくさんいるので,そういう人たちと付き合えば,嫌な人たちは自然と遠ざかって行く。なお,写真の解釈は見た人ご自身で行っていただければよい。

<参考文献>

三枝誠行・近澤峰男(2023)自然のふところ–近澤峰男さんと共に歩んだ自然哲学の道。多様性プロジェクト出版会(非売品)。

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