ブッポウソウ総合情報センター・ニュース(9月20日号)

令和3年(2021)9月20日(月)

A-13の巣箱をめぐるブッポウソウの死闘(その1)

 この記事の主題である「細田死闘」は,令和3年(2021)に出版する本に掲載する予定だった。しかし,出版する時期が大幅に遅れる可能性が高く,このニュースが見られるまでには大変な月日がかかると予想される。皆様には,私の怠慢のせいでそうなったことをお詫びしたい。そんな事情で,細田死闘の記事は,センター・ニュースとして公開することにした。

 ブッポウソウの死闘は,令和1年(2019)5月13日に,多様性プロジェクトの管理する巣箱A-13で発生した。その様子は,偶然通りがかった植木巧(たくみ)氏(愛媛県在住)によって記録された(図1~図4)。全過程を4分割してお届けしたい。まずは,その1から。

図1.(左)にらみ合う2匹のブッポウソウ。(右)上側にとまっていたブッポウソウが突進する瞬間。上の方はオスであると思われるが,下の方はこの写真では判別できない。こういう位置関係では,上にいる方が勝つ可能性がはるかに高そうな気がする。下側の個体は,ちょっとおびえているような感じを受ける。



 もう少し詳しい経過は次の「ブッポウソウの死闘(その2)」に掲載されている。また,掲載している写真は,植木巧氏が撮影されたもので,無断転載はお断りします。

 A-13は,2015年に細田にある田んぼに設置された。設置されてすぐに使われたと記憶している。A-13は,いつ行ってもオスが巣箱の中で卵を温めていた。オスはすぐに足環をつけられたが,メスの方はなかなか巣箱に寄り付かず,最後まで足環をつけることができなかった。死闘を繰りひろげたのは,この時のペアではなかった可能性が高い。

図2.(左)攻撃開始。奥の方にいるのはオスに間違いないが,手前側は,新しく来たメスではなかろうか。(右)手前の個体(オス)が後ろの個体(メス)の胸部にかみつこうとしているところか?

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