2024年8月27日(火) はじめに 日本列島の泥干潟には,十脚甲殻類(Decapoda)のアナジャコ(Gebiidae)が棲んでいる。どのぐらいの種類のアナジャコが分布しているのか,情報は錯そうしているが,従来の系統学…
生物多様性研究・教育プロジェクト Research Reports VI. 比較系統学と進化 (Comparative Phylogenetics and Evolution) 2024‒No. 5: 塩屋湾の泥干潟
2024年8月19日(月) 1.はじめに <泥干潟の悪いイメージ> 陸地の風化で生じた泥(mud)や砂(sand)は,河川によって海に運ばれる。河口域は,一般に平たんな地形になることが多く,また海洋における潮(tide)…
生物多様性研究・教育プロジェクト(研究と教育の原点を考える) VI. 進化生物学博物館 2024‒No. 4: 西表島マングローブのヨコヤアナジャコ
2024年7月29日(月) 1.はじめに 日本列島の河口域にできる泥干潟には,何種類かの「アナジャコ」と呼ばれる十脚甲殻類(decapods)が住んでいる。「じゃこ」はもともと漁師言葉で,里山とか里海のように,印象から発…
生物多様性研究・教育プロジェクト(研究と教育の原点を考える) VI. 進化生物学博物館 2024‒No. 3: 日本列島におけるヨコヤアナジャコの分布に関する新しい知見
2024年7月22日(月) 1.はじめに 「泥」(mud)と「砂」(sand)は,粒子の大きさが異なる。泥は,粒径が62μm以下の微粒子のことを言う。詳しくは,粒径が4μm以下をクレイ(clay),4μmから62μmまで…
生物多様性研究・教育プロジェクト(研究と教育の原点を考える) Ⅵ. 進化生物学博物館(Evolutionary‒Biology Museum) 2024‒No. 2:奄美大島のトゲスナモグリ(Glypturus armatus)
1.はじめに 海産動物(marine animals)を生活様式の視点で分類すると,大きく3つのタイプに分かれる。ひとつはネクトン(nekton)と呼ばれ,潮や海流に流されず,自力で海の中を泳ぎまわることができるグループ…