令和3年(2021)7月16日(金)
上有漢(AとB)および北房町の巣立ち状況(7月15日)
7月15日の吉備中央町付近の天気予報は,曇りで降水確率20~30%。このぐらいの降水確率では,天気はそんなに悪くないと予想した。
大平山の西側にある有漢町のあたりは,午前中から空には厚い雲がかかり,暗い雲からは頻繁に稲光も見えた(図1)。雷は近くで鳴ると怖いが(特にあたりが一瞬黄色くなる時。間髪入れずにものすごい雷鳴が鳴り響く。)遠くで鳴っているときには,だいたいの位置を確認しながら調査を続けることができる。
天気予報では,今の時期は,降水確率20~30%だと,ところによってはにわか雨と付け加えられているが,7月15日は吉備中央町から有漢町,北房町までの広い範囲で大雨になった。(天気予報ははずれ。「くもり時々雨。ところによっては強く降る。降水確率60~70%。発雷確率60%」という予想ならばあたっていたと思う。)
梅雨の末期は,天気予報を気にしていては仕事にならないので,自分の直感を信じて行動することが多い。だが,自分の直感を信じると,大雨になってしまうことも多い(図2)。大雨の中では,小型カメラを取り付けてある継竿(つぎざお)の継ぎ目に空気が入るせいか,うまく固定できなくなることが多い。伸ばして巣箱の入り口にカメラを入れようとすると,竿が次々落ちてきて,最後にカメラが頭にゴン,みたいなことはよくある。カメラのスイッチも入りにくくなるので,雷が鳴っているときなど,すごくいらいらしながらの調査になる。
上有漢(49号の東側)から北房町までは,小降りになるたびに外に出て巣箱にカメラを入れた。(中井町は7月14日にやったので,ここは飛ばした。)北房町からの帰りに再び上有漢にある巣箱(主に49号の西側)を見たが,その時には雨は止んでいた。
<上有漢A(49号の東側にある巣箱)>
設置巣箱は9つ。巣立ちの終わった巣箱が4(44 %)。巣立ち直前か巣立ち中の巣箱が4(44 %)。まだ赤ヒナがいる巣箱(何らかのトラブルで産卵が遅延)が1(11 %)。
<北房町の巣箱>
設置巣箱は8コ。巣立ち終了は2(25 %)。巣立ち直前か巣立ち中の巣箱が7つ(75 %)。
<上有漢 B(主に49号の西側にある巣箱)>
設置巣箱は22コ。巣立ちの終わった巣箱が5(23 %)。巣立ち直前か巣立ち中の巣箱が11(50 %)。羽軸ヒナか発育がちょっと進んだヒナがいる巣箱が4(18 %)。まだ赤ヒナがいる巣箱(何らかのトラブルで産卵が遅延)が1(5 %)。ヘビにやられて放棄された巣箱が1(5 %)。
といった状況で,巣立ち直前か巣立ち中の巣箱が圧倒的に多くなっている。これらの巣箱ではあと5日もすれば,巣立ちが完了すると思われる。
雨に濡れながら巣箱を見て回るとかえって元気になる(調子がよくなる)ところが面白い。「多聞丸」が戻ってきたでやんす。
以下の写真(図3~図5)は,まだヒナが残っている巣箱の中を示す。