【ブッポウソウ総合情報センター】速報(No.20)

令和3年(2021)6月29日(火)

もう羽軸ヒナになった巣箱が出てきた。

昨日(6月28日)は,上野,吉川,岨谷(すわたに),大和,北にある巣箱を見て回った。

多くの巣箱では,すでにふ化が終わって,ヒナは順調に育っているが,まだ親が卵(胚)を温めているところもいくつかある。初めて繁殖に来たペアもあるだろうし,巣箱の取り合いで大きなトラブルに見舞われた結果,産卵が大幅に遅れた巣箱もある。

図1.G-12の巣箱の中。上2つが羽軸ヒナ。真ん中2つは,まだ赤ヒナ。
一番下は羽軸ヒナになりかけ。一番上の羽軸ヒナの頭部の下にある汚れた
黄色の塊は,親が運んできたカタツムリの殻。親はカタツムリをよく運ぶが,
ヒナが食べているか不明。(私は食べていないと思う。たとえば,親が
ミズカマキリをいっぱい運んだ巣箱があったが,ヒナは食べた形跡はなく,
大量のミズカマキリが巣箱の中に残っていたことがあった。)6月28日。
吉備中央町の「西」という地区。

ヒナがふ化してから巣立つまでは,だいたい23日か24日間だったと思う。ただし,ヒナが幼鳥として巣立つまでの期間は,食べるエサの量によって異なる。どこの巣箱でも24日前後というのは,親がエサやりをうまく調節しているからなのかもしれない。(ぴよ吉は,私が餌をやったので,通常の1.5倍ぐらいかかった。)

ヒナの成長が早いところでは,もう羽軸ヒナになった巣箱が出てきた(図1)。この巣箱(G-12)の巣立ち予定は,7月8日から12日にかけて。ヒナの成長具合から見て,巣立ち日は多少ばらけそうだ。

G-12では,巣箱を除くときに親の激しい威かくにあった。最初は遠回りに飛んでいるが,急にこちらを向いて一直線に突っ込んでくる。それこそ3mぐらいまで近づいたかと思うと,急に反転して遠ざかる。一番近づいた時に,パシッという音を出すが,ここの個体は何か変な音(声)を出していたので,笑ってしまった。

図2.上野にあるB-02の巣箱。ヒナは5匹。全部大きくなったら,
オオアカゲラが枯れ木に作った巣穴のスペースでは入りきれないように思われる。
6月28日。

図2は,6月28日に上野にあるB-02の巣箱の中を示している。今年(2021)に限らず,5匹生まれている巣箱が割と多い。B-02の巣箱には,ブッポウソウが3匹いた。3匹のうち1匹は電線にとまってあまり飛ばないが,残る2匹は盛んに飛び回ってケンカをしている感じだった。(本当のところは不明)これからどうなるか,見守りたい。

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