1.はじめに
Wikipediaによれば,「春の予感‐I’ve been mellow‐」は,南沙織の歌う25枚目のシングルである。1978年1月21日発売。尾崎亜美が作詞・作曲・編曲すべてを担当して作られている。レコーディングの際には,歌い方が「沙織節」にならないように,厳しく指導したとのことである。「沙織節」と言うと,わかる人にはわかるが,わからない人には全然わからないだろう。
さらにWikipediaによれば,「春の予感‐I’ve been mellow‐」が作曲される3年前,1975年にオリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton John)が「そよ風の誘惑」を歌ってヒットした。「そよ風の誘惑」は原曲のタイトルの「Have you never been mellow?」の日本語訳である。尾崎亜美の作詞・作曲した「春の予感‐I’ve been mellow‐」は,「Have you never been mellow?」がきっかけになって作られたということらしい。
オリビア・ニュートン・ジョンの歌った「Have you never been mellow?」や,南沙織と尾崎亜美が歌った「春の予感‐I’ve been mellow‐」は,YouTubeで聴くことができる。尾崎亜美が歌った方は,ジャズ調が加わった感じがある。南沙織が歌うと,ジャズ調が消えてアイドル歌手的な歌い方(いわゆるポップス)になってしまうのだろう。
南沙織も尾崎亜美も,今や立派なおばあちゃんだ。
2.被写体と撮影に関する基礎情報
<撮影日時>令和5年(2023)2月9日(木)。一部は1月30日に撮影。
<撮影者・製作者の氏名と所属> 三枝誠行・近澤峰男(NPO法人生物多様性研究・教育プロジェクト常任理事)。
<撮影場所> 吉備中央町の和中周辺。文句を言う人はいないので,撮影は自由に行うことができる。
<撮影機材> Canon EOS 7D Mark Ⅱに600mm単焦点レンズをつけた。EOS 7DにMark Ⅱがあるとは知らなかったです・・・。
3.ブッポウソウの飛来に関する情報
2月9日現在,吉備中央町で見かけたという情報はない。吉備中央町では,もう少しすればウグイス,メジロ,シジュウカラ,ヤマガラのさえずり(chirpingとかsong)が始まる。ブッポウソウも南の島で,そろそろ生殖腺の発達が始まろうとしているのではなかろうか?
生殖腺の発達を促し,生殖行動を発現させる神経内分泌システムは,複雑な機構の上に成り立っている。神経内分泌研究に関しては,日本の研究が世界をリードしているが,その知見が生態学,行動学,生物リズム学の分野に利用されていないことは,大変残念である。
思うに,生態学・行動学・生物リズム学の分野では,研究内容が固定化し,新しい考え方を受け入れられないのではないか?研究内容の固定化は,権威者の出現と同期する。そして権威者がいれば,それを自分のために利用しようとする人々が集まってくる。権威者は,新しい物の考え方を否定することによって,権威者として生きることができる。権威者がオーガナイズする組織では,人々は権威者に配慮して何も言わなくなる。何も言えなくなるかもしれない。かくして権威者に慮(おもんばか)る組織からは,新しい視点は生まれにくくなる。
人間には,昆虫と同じようなところがある。甘い汁が出ると,ご利益にあずかろうと多くの人が集まり,不正も起きやすくなる。現在の日本の社会では,組織に重大な不正が発生すると改組される。
しかし,新しい世界の流れに対応しようと思えば,不正の有無に関わらず,組織は定期的に改組する必要があるのではないか・・・。もちろん,改組を必要とする合理的理由は提示しなければならない。
図1.野鳥を撮影していると追いかけてくる居候の「華」。道路に出て寝転ぶので,危なっかしくて見ていられない。避妊手術はしてある。
図2.キウイの果実を食べるメジロ。1月前半までは熟した柿の実,1月後半からキウイの実が野鳥の重要な食料になっている。
図3.ジョウビタキのオス。いつも同じ個体が撮影される。とまっている木の枝は,サクラの樹幹にウメを接木したのではないかと思う。
図4.ヤマハゼの実をつい ばみに来たジョウビタキのメ ス。
吉備中央町の和中周辺で は,野鳥の重要な食料源 は,春から秋までは昆虫類 (鱗翅目の幼虫を含む)で はなかろうか? 秋も終わりに近づくと,昆虫 類は越冬(卵,幼虫、成虫) に入るので,多くの野鳥は 木の実を食べるようになる と思われる。 和中では,12 月中は熟した 柿の実を多くの種類の野鳥 が食べに来ていた。柿の実 は,1月上旬にヒヨドリとシロ ハラが食べに来てから一瞬 でなくなってしまった。 1月15日前後から野鳥は分 散し,残っている木の実を 食べるようになった。 今よく食べられているのが キウイとヤマハゼの実であ る。
図 5.ヤマハゼの実を食べに来たきれいな野鳥。名前は忘れたが,外来種とのこと。2 月 9 日の時点でヤマハゼの実も残り少なくなっている。
図 6.枯れ木に寄生する植物たち。一番多いのが地衣類。次いでコケ類。緑の細長い植物はシダだろう。間違ったらすみません。
図 7.春の予感。梅の花が咲きだした。ウメやサクラは被子植物。「春の予感」は,英語ではいろいろ言えるが,「breath of spring」はどうか?
図 8.まだ冬の真最中にあるタラノキ。タラの芽は天ぷらがうまい。タラノキは吉備中央町には多い。手ごろな高さの木を探すのがコツ。
図 9.キウイの枝にとまるアオジのオス個体。アオジは警戒心が強く,すぐに木や草の間に身を隠すため,撮影がしにくい。
図 10.キウイの枝にとまるアオジ(♂)。こちらにお尻を向けている。多分私には気づいていないのだろう。
図 11.キウイの枝にとまるメジロ。メジロは警戒心がそれほど強くなく,慣れると人が近づいてもすぐには逃げない個体が多い。
図 12.クリの枯れ木の上でエサを探すルリビタキのメス。枯れ木の上には,コケ類,地衣類,それにシダ類が見える。
図 13.クリの枯れ木の上でエサを探すルリビタキのメス。撮影していると近澤さんが現れて,野鳥の撮影の仕方を丁寧に教えてくれる。
図 14.ミヤマキイロヒゲオヤジ。 ウソ!本当の名はミヤマホオジロ。
今,和中のあたりに多い野鳥は,ヒ ヨドリ,シロハラ,メジロ。その次に
多いのがアオジとミヤマホオジロ。 ウグイス,リリビタキ,ジョウビタキ, は群れを作らないので,大体こんな ものかと思う。なお,「群れ」は英語 で何というか知らないが,野鳥の場 合には flock という単語が該当する のだろうか?時々カケスの鳴き声 が聞こえる。 スズメはしばらく見当たらない。エナ ガの群れはどこかに移動したらし く,2 週間ほど見ていない。 たまに上空をコゲラが飛んでゆく。 カラスは 4 匹から 5 匹いる。 和中に越冬に来ている野鳥は,多く の個体が春までずっとここ(峰ぴょ ん谷)にとどまっていて,そんなに 広範囲を移動することはないみた いだ。エナガは少し遠出をするかも しれない。 恐らく毎年同じ個体が越冬に来て いるのだろう。
図 15.実をついばむアオジ。何の実かはわからないが,ツル(蔓)かもしれない。野鳥は飛ぶ際に,尾は上に持ち上げているようだ。