ブッポウソウ総合情報センター速報(No. 29)

令和3年(2021)7月14日(水)

作業能率が大幅低下し,先送りがますます増えている。すみません,恒例の病気発症です。

7月中旬に入り,そろそろ梅雨明けかと思いきや,天候不純な状態が続いている。

今日(7月14日)は,峰ピョン谷に着いたら,4~5匹のカラスが谷を行ったり来たりしてそのたびにブッポウソウのペアから激しい威かく攻撃を受けていた。このカラスどもは,ずっと峰ピョン谷あたりを「ねじろ」にしていて,よくブッポウソウのペアが追いかけている。カラスの方もよく心得ていて,ブッポウソウの攻撃を受けると面倒くさそうに逃げてゆく。

図1.峰ピョン谷巣箱の中。峰ピョン谷ではふ化した5匹のヒナが全部
大きくなった。巣立ちは,1日1匹ぐらいのペースで進行。こういう
巣立ちパターンだと,巣立ちの瞬間を写真に撮るのは無理。
ビデオカメラの記録を再生すれば,その中には入っている。

峰ピョン谷では,今巣立ちが始まっていて,ブッポウソウの親はずいぶん気が立っている。にもかかわらず,カラスの集団は一向に引かず,峰ピョン谷を行ったり来たりしている。最初は巣立つヒナを狙っているのかと思ったが,どうもそうではなく,近くにあるお墓にお供え物(たとえばお団子)があって,それを食べようとしていたらしい。ブッポウソウの親に何度もけ散らされながらも,白いものを口にくわえて谷から消えていった。

カラスがいなくなると,ブッポウソウの親はいつものところ(「鹿の角」か「前ヒ(前方ヒノキの略)4と9」に戻って「巣立ちコール」を発していた。峰ピョン谷の巣立ちは,せっかち感がない。飛行機で言えば,助走が短くロケットスタートではなく,長い時間滑走してから一匹一匹出てゆくタイプである。写真を撮るにはおよそ面倒なやつらである(図1)。

図2.晴れ間が出て気温が上昇している峰ピョン谷。
入道雲のでっかいのがもくもくと盛り上がっている。
図3.A-01の巣箱から見上げた空。
このところ巣箱を調べに行くと上空はいつもこんな感じになる。
このところ峰ピョン谷につく頃は,雲は多いものの晴れ間がのぞいているが(図2),すぐに上空に怪しい雲が湧きあがってくる毎日が続いている。7月14日は,和田(吉備中央町)から広域農道を通って上有漢まで行こうとしたが,A-02まできたら雷の音も聞こえてきたので引き返した(図3)。

20分後に峰ピョン谷の基地に到着。5分もしないうちに土砂降りになって雷もなった。

図4.電線が近くの木(サクラやスモモ)の枝にかかっている。こういうところではまず確実にアオダイショウが木を登り,電線を伝って,上から巣箱の中に侵入する。化け物の正体がわかってきたので,こういう場所は来年から少し離れたところに自立柱を設置し,それに巣箱を掛けるようにしてゆきたい。そんなことをしなくてもブッポウソウは増え続けるだろうが,化け物が侵入することがわかっていながら巣箱を掛け続けるのは,調査する側にとってすごく気持ちの負担になる。

和田にあるA-02は,電線が近くの木の枝にかかっている。そういう場所では,せっかくヒナがふ化しても,しばらくするといなくなる。いろいろなところに(A-02ではない)ビデオカメラをかけてみた結果,化け物はアオダイショウであることが判明した。

A-02も過去にずっとトラブル(卵やヒナが途中でいなくなる)を抱えてきた。来年は近くに自立柱を立て,そこに巣箱を移動する。ヘビだと言うとみんな妙に納得するところが面白い。吉備中央町ブッポウソウ会の方々,ご協力よろしくお願いいたします。

もうひとつは,自分自身の問題。こちらも毎年同じトラブルを抱えている。6月に入って,毎日実施する作業(多くの巣箱の調査)が軌道に乗ると,作業効率を上げるために,ひとつの作業に集中するようになる。何かそういうことが影響するのだろうか,しばらくすると体に異変を感じるようになる。毎年恒例の行事です。

具体的には,6月終わりのめまい事件。急に熱くなるせいか,のどが渇いたからと,清涼飲料水をたくさん飲むようになった。(清涼飲料水は一度口にすると一気飲みするので,十分注意が必要。)若い時と違って,うまく体温調節ができないのだろう。夜に寝返りを打っただけで,体全体が「ごわー」と回転した感じになり,すごい吐き気に襲われるのはちょっとごめんだ(三半規管に何か問題が起きている)。しかも立つときによろける。これは熱中症なりや・・・。走行中はエアコンを入れること,熱いお茶をポットに入れて行き,少しずつ飲むことで症状は大幅に改善される。

次に7月に入ってから。毎日の作業能率が低下し,集中力を欠き,朝からくたびれた感じが続く。やらねばならないことがどんどん先送りになる。体が言うことを聞かなくなるから,わかっていてもできなくなる。人との関係がうまく行かなくなって,あちこちから大変なお叱りを受ける。

これは,たぶんうつ病なりや・・・。あちこちからお叱りを受けてもすぐ忘れること(ずいぶんと身勝手な対処法ではあるが・・・)。お叱りをまともに受け取ると,小さなことでもすぐにかんしゃくを起こすようになる。作業能率が落ちても休まずに,少しでもできることをする。8月に入れば,自然に治るだろう。

図5.7月13日,高梁市中井町で見かけたアオサギの幼鳥。ブッポウソウと違って瞬きをしないか。白鳥も含めて,首の感じはハ虫類(ヘビ類)そのもののような気がするのだが・・・。アオサギも口を大きく開けることはできそうだ。主な狩りの対象は魚類か?魚ならば,相当でっかいのまで呑み込めそうである。

7月13日に高梁市中井町の小道を軽トラで走っているときに,道のすぐわきにアオサギがいた。たぶん幼鳥であろう。すぐ上に池があり,この付近はアオサギアやシロサギがよく飛んでいる。前から気になっていたが,サギ類や白鳥の首の動きは,大きなヘビの体の動きによく似ている感じがする。

ハクチョウ様をこんな風に言うのはちょっと気が引けるが,鳥類の頸部の構造(筋肉のつき方も含む)は,ヘビ類(ハ虫綱有鱗目ヘビ亜目に入るらしい)の体の構造とよく似ているのかもしれない。

図5では,ちょうどササの陰に隠れているのでよく見えないが,ヘロンちゃんの頭部のちょんちょめは何か意味があるのだろうか?ブッポウソウは頭部のてっぺんが平たくなっていて,その両側に,チョンチョメほどではないが,羽毛の盛り上がりがある。あると何か格好よく見えるのだが。
図6.巣立ち完了。美原集落センターの巣箱(7月14日)。

7月14日に和田(吉備中央町)に向けて軽トラを走らせているときに,日名さんのおばちゃんから,美原集落センターの巣箱にヒナが一匹残っていて,どうも動きがないとの連絡受けた。

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