ブッポウソウ総合情報センター速報(No. 28)

令和3年(2021)7月13日(火)

もう巣立ちが終わった巣箱が出始めた。

7月13日(月)は,上竹荘から県道78号を通り,国道313号の交差点(巨瀬町)に出た。交差点を右折し,国道を走ると長いトンネルに入る。真夏は,トンネルの中はひんやりしていて気持ちがよい。トンネルを抜けると真庭市中津井町に出るが,このあたりの行政区分は入り組んでいて,自分が走っているところが真庭市なのか高梁市なのかよくわからない。

313号から78号に入り,5分ほどで中井町につく。中井町の電柱には多様性プロジェクトの巣箱が10数コかけてある。いつもなら中井町を終えたら78号に戻り,北房町に行くのだが,7月13日は中井町のJ-10の巣箱(図1)を見たあたりで,雲行きが怪しくなってきた(図2)。空には黒い雲が広がってきたが,畑公会堂の近くの庭にきれいな花が咲いていた(図3)。天気とは関係ない話で恐縮です。

図1.中井町西(地区名)の景色。左の電柱の上にJ-10がある。
正面には茶色いところ(畑)にJ-09があるが,写真ではよくわからない。
山沿いの道路は310号。7月13日。
図2.J-10についた時には,空は暗くなり,稲光がして雷が鳴り出した。次のP-01(これも中井町西)を見たときには,すごい雨が降ってきた。北房町には行けず,引き返した。
7月13日。
図3.J-05のすぐ近くの人家の庭先に咲いていたユリ(?)の花。今の時期,赤や黄色,紫のどぎつい色の花は多いが,薄いピンクがかかった花は多くない。臭いはしなかったように思う。7月13日。

上竹荘(吉備中央町)から中井町にかけての巣箱では,ヒナが首を出し始めたところが多い。トンネル(313号)を出てから78号に入る前に左に入る小道があり,奥にL-09がある。

図4.L-09の巣箱の中。すでに全部巣立った後だった。親が運んだカタツムリ(6コ)やプルトップが見える。私は,ヒナがこれらを食べているとは思わない。これらがひき臼になっているとも思わない。(他の)巣箱の中には,これら以外にも,親が運んできてもヒナが食べないまま転がっている物(例えば,プラスチック,ミズカマキリ,ハチに似たスカシバ)がたくさん残っている。アブラゼミやクマゼミも,ヒナが小さければ,くわえてすぐに捨てられてしまう。ブッポウソウのヒナは結構好き嫌いが激しいかもしれない。7月13日。

図5は,中井町にあるJ-02の巣箱である。ここは2015年に設置された。設置された年には連日10匹以上のスズメの大攻勢を受け,巣箱の中に大量のワラを積まれ,とうとう追い出されてしまった。その次の年(2016)もスズメのワラ運びは熾烈を極めたが,意を決したのか,ある時にワラの大量に敷かれた巣箱に入り込み,ワラを踏みつけて産卵した。

それ以降,この巣箱にはスズメはあまり近づかなくなった。

図5.J-02の巣箱(高梁市中井町)。
巣立ちを待つブッポウソウがまだ1コ残っている。
図6. J-10の巣箱(高梁市中井町)。
図1の左側にある電柱につけられた巣箱。っている。

中井町のこの地区(西という地名?)の方々は,ブッポウソウの子育てに強い関心を持っていて,ブッポウソウを大事にしてくれているみたいだ(図5と図6)。今年(2021)はまだ巣立った幼鳥が落ちたという連絡は入っていない。

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