<巣箱の近くに3匹のブッポウソウがいることがよくある。何をしているのか?>
5月29日14:30ごろ,吉備中央町湯山にあるC-11の巣箱に,3匹のブッポウソウがいた。
図1:電線にとまった一匹のブッポウソウのとなりにもう一匹のブッポウソウが飛んできた。写真左側のブッポウソウ(性別不明)は,ちょうど電線にとまろうとしている。橙色のくちばしが右側にあるのと,両足を開いていることから,電線にとまろうとしているとわかる。
図2:電線の上にとまったブッポウソウは,首を振りながら頭部を高く持ちあげて「ググググ・コール」をしている。ペアの確認信号を送っていると思われる。ググググ・コールは,こういうシーンでは頻繁に発せられる。
以下(連写1から連写4まで)は,ブッポウソウの追い払い行動。
連写1:図2で電線にとまってググググ・コールをした直後に,他の個体(写真右)が中央の個体の近くにやってきた。電線にとまろうとしたときに,図2で左にいた個体が飛んできて追い払おうとしている。
連写2:羽の白紋の大きさからして,連写2の右側2個体はいずれもオスと思われる。逆に.左側で涼しい顔をしているのがメスのようだ。ぼやっと写っているオス2匹の姿は,追い払い行動の激しさを物語っている。
連写3:どうやら中央のオスの方が,逃げている右のオスより強そうである。
連写4:静止しているメス(左)に比べ,ぼやっと移っている2匹のオスの姿は,闘争の激しさを表しているだろう。ぼやっと写っているのはfocusが合っていないのではなく,素早い動きのせいである。
注意すること
<追い払われた方のオス(右)は,必ずしも侵入個体とは限らない。>
巣箱の中にはすでに2つ卵が生まれていたので,図1と図2に示したペアは確立していて,新たにどこからかオスが飛来して,ペアのオスが追い払い行動を発動した可能性がある。
一方,どこからか侵入してきたオスは,実は写真(連写1と2)の中央の個体で,もともとのペアのオスが戦って負けたという可能性も捨てきれない。
メスの方は,どっちが勝ってもいいのだろうか?侵入個体がかったとすれば,巣箱にある2つの卵はどうなるのだろうか?
撮影機材:SONY RX10Ⅲ(レンズボディ-一体型カメラ)。連写1から連写4に見られるように,動きのある被写体を撮るには向いているカメラである。確か50m弱の距離で撮影していて,3匹いっしょに写ると迫力ある映像が得られる。
オスの追い払い行動は,1時間以上続いた。その間の音声記録もとった。編集後にHPに公開する予定である。